PR

Canvaの商用利用はどこまでできる?ハンドメイドやチラシのOK・NGライン

Canva
記事内に広告が含まれています。

Canvaの商用利用はどこまでできる?ハンドメイドやチラシ作成の注意点まとめ

Canvaの商用利用はどこまでOKなのか、ハンドメイドやチラシを作って配布・宣伝していいのか、

ここ気になりますよね。

特に迷いやすいのが、素材やテンプレートの使い方、フォントのライセンス、ロゴの扱い、著作権と利用規約の境界線あたりです。

無料プランとCanva Proの違い、印刷用PDFの出し方、塗り足しやトンボ、ラクスル入稿の注意点、POD(プリントオンデマンド)でのグッズ販売まで、つながって見えてくると思います。

この記事では、ハンドメイド販売でよくある「これって再販売?」「素材の単独利用ってどこから?」「ディズニーなどのBranded素材は使える?」みたいな不安を、実務目線でほどいていきます。

ただし、規約や各サービスの条件は変更されることがあります。

最終的には、正確な情報は公式サイトをご確認ください。

この記事のポイント
  • 無料とProで商用利用の体感差がどこに出るか
  • 素材の単独利用・再販売NGを避ける考え方
  • テンプレ販売やPDF配布の安全な線引き
  • チラシ印刷と入稿の失敗を減らす手順
  1. Canvaの商用利用はどこまでか|ハンドメイドやチラシ作成入門
    1. 無料とProの商用利用差
      1. 無料で走り切れる人・途中でしんどくなる人
    2. 素材単独利用と再販売のNG
      1. 単独利用っぽく見える典型パターン
      2. ハンドメイドチラシで安全側に寄せるコツ
      3. “別の体験”を作る具体例
    3. テンプレート販売とリンク
      1. 実務での分け方(目安)
      2. テンプレ販売でやりがちなNG寄りの作り方
      3. 「リンクで渡す」時の運用チェック
    4. フォントと写真の著作権
      1. フォントで押さえるポイント
      2. 写真(人物・ロゴ・建物)で押さえるポイント
      3. フリー素材でも油断しない
    5. ロゴと商標登録は要注意
      1. 私がすすめる現実的な方針
      2. 仮ロゴ運用のやり方(失敗しにくい)
    6. ディズニーなどのBranded素材はNG
      1. Branded素材を避けても“映える”チラシは作れる
  2. Canvaの商用利用はどこまでか|ハンドメイドやチラシ作成の応用
    1. ハンドメイドやチラシ作成のやり方
      1. チラシの型(これだけで迷いが減る)
      2. Canvaでの作業ステップ
      3. 「テンプレを完成形にしない」理由
    2. チラシ印刷におけるPDFと塗り足し
      1. 一般的な目安としての印刷チェック
      2. 塗り足しと安全マージンの考え方
      3. 印刷で崩れやすい要素トップ3
    3. ラクスル入稿とサイズ調整
      1. 入稿前に確認したいこと(目安)
      2. サイズ調整で迷いがちなポイント
      3. QRコードは必ず実機テスト
    4. PODグッズ販売と注意点
      1. チラシとPODの違い(ざっくり)
      2. 安全側に寄せるなら
      3. “自作要素”を増やすのが最強
    5. Canvaの商用利用はどこまでか|ハンドメイドやチラシ作成のまとめ
      1. 今日からできる“安全運用”の一手

Canvaの商用利用はどこまでか|ハンドメイドやチラシ作成入門

まずは「チラシを作って配る・お店やイベントで使う」用途を軸に、Canvaの商用利用でつまずくポイントを整理します。

結論から言うと、完成したチラシを販促物として使うのは問題になりにくい一方、素材をほぼそのまま再配布・再販売する形はリスクが上がります。

無料とProの商用利用差

ここ、めちゃくちゃ聞かれます。

「無料だと商用利用は危ない?」「Proなら全部OK?」みたいなやつですね。

結論、商用利用の可否はプランだけで決まらないので、ここで変に怖がる必要はないです。

とはいえ、実務では無料とProで“できあがりの安定感”と“運用のラクさ”がかなり変わります。

私が現場で一番差を感じるのは、作業の時短選べる素材の幅、そして加工工程の少なさです。

ハンドメイドのチラシって「商品の写真を整える」「背景をスッキリさせる」「ブランドの色で統一する」「SNSやイベント情報を分かりやすく載せる」みたいに、地味に工程が多いんですよ。

ここでProの機能があると、毎回の手作業が減って、結果的に継続がラクになります。

チラシを継続的に回すなら、Proは“商用の可否”というより“運用コスト削減”の面で必要です。

もう少し噛み砕くと、無料でもチラシは作れます。

ただ、作る回数が増えると「似たデザインを量産したい」「色とフォントを統一してブランド感を出したい」「写真を一発で整えたい」みたいな要求が出てきて、無料だと工数が積み上がりやすいです。

観点無料Pro
素材・テンプレ無料範囲で十分作れる選択肢が増えて作業が早い
背景除去/透過制限が出やすい画像加工が一気に楽
ブランド運用統一が手作業になりがちブランド管理がやりやすい
継続制作回数が増えると手間が増えるテンプレ運用で量産が楽

無料で走り切れる人・途中でしんどくなる人

無料で走り切れる人は、だいたい「チラシはたまに作る」「SNS投稿が中心で印刷物は少ない」「写真加工は他のアプリでやる」タイプです。

逆に途中でしんどくなる人は、「毎月イベントがある」「委託先が増えて告知が増える」「季節商品で頻繁に差し替える」タイプ。

あなたがどっち寄りかで判断すると、すごく納得感が出ます。

月に2回以上チラシや告知物を作るなら、Proを検討する価値が出やすいです。あくまで一般的な目安ですが、作業の積み上げが一気に効いてくるでしょう。

「無料でどこまでいけるか」を先に把握したいなら、私が別でまとめた記事も参考になります。

Canvaは無料でどこまで使える?制限とできることを実務で整理

素材単独利用と再販売のNG

Canvaの商用利用で一番事故りやすいのが、素材を“単独利用”に近い状態で使ってしまうパターンです。

チラシは「完成した販促物」なので基本は問題になりにくいんですが、作り方によっては「ほぼ素材の再配布」に見えやすくなることがあります。

ここ、気になりますよね。

だって、見た目だけだと境界が分かりにくいから。

まず前提として、素材単独利用の考え方はCanva公式のルールにも書かれています。

迷ったら一次情報に当たりましょう。
(出典:Canva公式「Canvaを使って販売用のデジタルおよび物理的な製品をデザインする」

素材を貼って終わり、色を変えただけ、サイズ変更だけみたいな最小変更は“単独利用”扱いに寄りやすいです。

単独利用っぽく見える典型パターン

たとえば、写真素材1枚をどーんと全面に置いて、隅に小さく屋号だけ載せる。

これ、チラシとしては成立するんですけど、「デザインとしての編集」より「素材の見せ方」に依存しすぎていて、単独利用に近いニュアンスになりやすいです。

もうひとつ多いのが、イラスト素材をたくさん並べて“素材シート”っぽく配るパターン。

これはチラシというより、素材そのものを配布しているのに近いので、避けるのが無難です。

ハンドメイドチラシで安全側に寄せるコツ

じゃあどうすればいいか。

私は、チラシを「販促物としての情報設計」に寄せるのが一番強いと思ってます。

つまり、素材を主役にしすぎず、あなたのブランド情報や購入導線、商品の特徴が“主役”になる構造にするということです。

  • 写真・見出し・価格・導線(QRなど)を組み合わせて「販促物の情報設計」にする
  • 素材は主役にしすぎず、全体の構成の一部として使う
  • 同じ素材でも、配置・余白・タイポグラフィで「別の体験」にする

“別の体験”を作る具体例

たとえば、背景に淡いテクスチャ素材を敷いたうえで、商品写真をメインにし、上部に「新作」「限定」「イベント」などの情報を載せ、下部にSNSとQRを置く。

これなら素材は“背景の演出”でしかなく、チラシの目的(宣伝と導線)が中心になります。

逆に、素材が主役になってしまうと、チラシの目的より素材が前に出て、単独利用っぽく見えやすい。

ここを意識するだけで、リスクはぐっと下がります。

チラシを見た人が最初に受け取るのが「素材」ではなく「あなたの商品やブランドの情報」になっているかをチェックすると迷いが減ります。

もちろん、個別ケースで線引きが変わることもあります。

だからこそ、最終的には正確な情報は公式サイトをご確認ください。

判断が難しい場合は、最終的な判断は専門家にご相談ください。

テンプレート販売とリンク

ハンドメイド作家さんだと、「チラシのテンプレを作って販売したい」「同業向けにデザインを提供したい」も出てきますよね。

これ、やり方次第で全然いけるんですが、落とし穴も多いです。

ポイントは、完成物として渡すのか編集できるテンプレとして渡すのかでルール感が変わるところです。

完成物(例えばPDF)を「このお店の告知チラシとして作りました」で納品するのは、デザイン制作の一般的な仕事の形に近いです。

一方で、テンプレとして販売する場合は「買った人が再編集する前提」なので、素材や提供形態(リンクなのか、ファイルなのか)に制限が出やすいです。

ここ、めちゃくちゃ混乱しがちなんですよ。

Pro素材が含まれるテンプレを販売する場合、Canvaテンプレートリンクとしての提供に限られるなど制限が出ます。

実務での分け方(目安)

  • チラシ制作代行(完成PDF納品):クライアントの要望を反映した完成物として納品
  • テンプレ販売(編集前提):リンク共有や提供形態に注意が必要

テンプレ販売でやりがちなNG寄りの作り方

よくあるのが「Canvaの素材をメインにしたテンプレを、ダウンロード可能なデータとして配る」パターンです。

これ、受け取った側が素材を抜き出して再利用できてしまう形になると、素材の再配布に寄ってしまいます。

テンプレとして提供するなら、受け取った人がCanva上で編集して使う、という形に寄せた方が安全です。

規約は状況で細かく変わるので、テンプレ販売・納品フローを作る前に、必ず公式のヘルプ・利用許諾契約を確認してください。

迷う場合は、最終的な判断は専門家にご相談ください。

「リンクで渡す」時の運用チェック

テンプレリンクで渡すなら、運用面も大事です。

たとえば「閲覧のみ」「編集可」「コピー可」みたいな共有設定がズレると、意図せずテンプレが拡散することがあります。

販売するなら、購入者が迷わないように、使い方を説明した簡単なガイド(使い方、編集箇所、印刷設定の注意)を添えるとトラブルが減ります。

デジタル配布系の線引きに不安がある場合は、同じ「配布・販売」が絡むテーマとして、LINEスタンプの記事も判断材料になります。

CanvaでのLINEスタンプの作り方|商用利用ルールも整理

フォントと写真の著作権

チラシは「情報」を載せるので、フォントと写真の扱いが超重要です。

ここを雑にすると、商用利用以前に権利トラブルになりやすいんですよ。

特にハンドメイドは、ファンが付くほど拡散されやすいので、チラシがSNSに載ったり、イベントで配布されたりして“想定外に広がる”ことがあります。

だからこそ、最初から守りを固めておくと安心です。

フォントで押さえるポイント

Canva内のフォントは基本的に使いやすいですが、気をつけたいのは外部フォントをアップロードする場合です。

外部フォントは、Canvaの規約ではなく、フォント提供元のライセンスに従う必要があります。

つまり「商用OK」と書かれていても、再配布の可否や、ロゴ用途の可否、印刷物の利用範囲など、細かい条件が付くことがあります。

現場でありがちなのが「雰囲気に合うフォントを見つけたから入れた」→「実は商用NGだった」みたいなパターンです。

ここは、テンションで突っ込まない方がいいです。

フォントの名前とライセンス条件は、最低限メモしておくのがおすすめです。

写真(人物・ロゴ・建物)で押さえるポイント

写真はさらに地雷が多いです。

人物が識別できる写真、ブランドロゴが写り込む写真、有名な建築物が主役の写真などは、ケースによって追加の権利処理が必要になることがあります。

たとえば、イベント会場で撮った写真をそのまま背景に使ったら、偶然写り込んだ人が識別できる、みたいなケースもあります。

チラシは配布範囲が広がりやすいので、「誰の権利が絡むか」を先に想像しておくのが安全です。

自分で撮影した商品写真(自作物)+自分の文章(コピー)+自分のブランド要素(色・フォント運用)を軸にすると、権利の不確実性が一気に下がります。

フリー素材でも油断しない

「フリー素材だからOK」と思いがちですが、フリーにも種類があります。

商用利用可でもクレジット表記が必要だったり、加工の可否が限定されていたり、再配布が禁止されていたりします。

チラシは“配布物”なので、再配布の扱いに近い挙動になるケースもあります。

だからこそ、フリー素材を使うときほど利用条件を一度確認しておくと、後からヒヤッとしません。

ここも繰り返しですが、最終的には正確な情報は公式サイトをご確認ください。

ロゴと商標登録は要注意

ハンドメイド作家さんほどロゴを作りたくなりますが、ここは慎重にいきましょう。

ロゴは「ブランドの顔」なので、チラシに載せると一気にそれっぽくなります。

ここ、気持ちは分かります。分かるんですが、Canvaの素材やテンプレに依存したロゴは、他の人と似る可能性があり、商標登録との相性が悪いことがあります。

理由はシンプルで、テンプレや素材は“非独占”だからです。

同じ素材や似た構成のロゴが世の中に複数存在し得る以上、独自性を強く主張しにくい場面が出てきます。

ハンドメイドで最初は趣味寄りでも、人気が出て事業化したタイミングで「商標どうしよう」ってなる人が多いので、最初から知っておくと後で楽です。

「登録できる/できない」をここで断定するのは危険です。

商標は国・区分・先行商標などで結論が変わります。

正確な情報は公式サイトをご確認ください。

私がすすめる現実的な方針

  • まずはCanvaで“仮ロゴ”を作って運用し、ブランドの方向性を固める
  • 長期運用や商標を視野に入れるなら、オリジナル性を高めた設計に寄せる

仮ロゴ運用のやり方(失敗しにくい)

仮ロゴの段階では、ロゴそのものに過度な意味を持たせすぎず、色・フォント・余白・写真のトーンを揃える方が効きます。

チラシは「ロゴが美しい」より「全体が統一されている」方が信頼感が出るんですよ。

だから、ロゴだけ頑張るより、チラシの見出しフォント、価格表示のスタイル、QRの置き方まで一緒に設計した方がブランドとして強いです。

ロゴ+見出し+写真のトーン+余白をセットで揃えると、一気に“ちゃんとしてる感”が出ます。

ディズニーなどのBranded素材はNG

ディズニーなどのBranded素材は、見た目の吸引力が強いので、ついチラシにも使いたくなります。

でも、ここはかなり明確に制限が出る領域です。

結論から言うと、商用の販促物(ハンドメイドや販売促進チラシ)にBranded素材を混ぜるのは、基本的に避けた方がいいです。

「ちょっと飾りに使うだけなら…」と思いがちなんですが、チラシは“販売促進”そのものなので、Branded素材の利用条件から外れやすいです。

ここで無理に攻めるメリットって実はあんまりないんですよ。

なぜなら、あなたのハンドメイド作品の価値は、あなたのデザインや世界観で勝負できるからです。

ディズニー系のBranded素材は、個人・非商用・教育目的に限定される旨が示されており、販売促進のチラシ(商用)での使用は避けるのが安全です。

Branded素材を避けても“映える”チラシは作れる

じゃあBranded素材を使わないと映えないのか?というと全然そんなことはないです。

むしろ、ハンドメイドは「商品の質感」と「作家のストーリー」で映えます。

たとえば、背景をシンプルにして商品写真を主役にし、見出しは太めで読みやすく、色はブランドカラーを1色だけ効かせる。これだけで十分プロっぽく見えます。

Branded素材の代わりに、手描き風のライン、淡い紙テクスチャ、シンプルな図形(丸・線・枠)を使うと、世界観を壊さずに華やかさを足せます。

Branded素材はディズニー以外にもあり得ます。

素材の詳細(ライセンス表示や注意書き)を確認し、判断に迷ったら使わない、またはCanvaサポートに確認するのが一番堅いです。

Canvaの商用利用はどこまでか|ハンドメイドやチラシ作成の応用

ここからは「実際にチラシを作って配布する」フェーズに落とし込みます。

デザイン初心者でも、手順を固定するとクオリティが安定するでしょう。

あくまで一般的な目安として、失敗が減る流れをまとめます。

ハンドメイドやチラシ作成のやり方

チラシ作りで一番大事なのは、デザインスキルより先に情報設計です。

ハンドメイドは「商品そのものの魅力」+「作家としての信頼」+「買う導線」が揃うと強いです。

つまり、チラシの目的は“オシャレ”より“伝わる”なんですよ。

ここ、意外と盲点かもしれません。

まず、あなたのチラシが配られる場所を想像しましょう。

イベント会場、委託先のレジ横、作品と一緒に同梱、SNSの投稿画像として流用…いろいろありますよね。

どの場面でも共通するのが「読まれる時間が短い」ことです。

だから、情報の優先順位を決めて、見た瞬間に理解できる構造にすると勝ちやすいです。

チラシの型(これだけで迷いが減る)

  • 上段:屋号(ブランド名)+一言キャッチ
  • 中段:商品写真(主役は1〜3点に絞る)+価格帯
  • 下段:購入導線(QRコード/URL)+SNS/イベント情報
  • 余白:詰め込みすぎない(信頼感が出る)

Canvaでの作業ステップ

  • サイズを決める(A4/はがき/名刺など)
  • テンプレは“構成の参考”として選ぶ
  • 写真と文章を先に置き、最後に装飾を足す
  • 色は多くても4色以内に抑える

「テンプレを完成形にしない」理由

ここでのコツは、テンプレを完成形にしないことです。

テンプレは便利ですが、テンプレ感が強いと「どこかで見たデザイン」になりがちです。

ハンドメイドは“あなたの世界観”が価値になるので、写真・言葉・配色で「あなたっぽさ」を足す方が効きます。

具体的には、キャッチコピーをあなたの言葉に変える、商品写真を主役にする、カラーはブランドカラーを軸にする、見出しフォントは固定する、など。

これだけで「テンプレに当てはめた感」が消えて、オリジナル性が出ます。

チラシの上部に「作家名+一言(例:ひとつひとつ手作業で制作しています)」を入れると、初見の人に信頼感が出やすいです。

文章が長いと読まれないので、短く入れましょう。

チラシ印刷におけるPDFと塗り足し

チラシが「画面で見るだけ」なら多少のズレは許容できますが、印刷はシビアです。

PDFの書き出しと塗り足し、トンボ(トリムマーク)は、最低限押さえましょう。

ここ、やることはシンプルなんですが、知らないと地味に損します。

印刷してから「端が白い…」「文字が切れた…」ってなると、心が折れますよね。

一般的な目安としての印刷チェック

  • 印刷用PDFで書き出す(用途に応じて設定)
  • 塗り足しが必要な場合は、端まで背景を伸ばす
  • 細い文字・細い線は印刷で潰れやすいので太めに

塗り足しと安全マージンの考え方

塗り足しは「断裁のズレを吸収するための余白」みたいなものです。

背景がベタ塗りや写真背景の場合、用紙を切るときに少しでもズレると、端に白い線が出ることがあります。

これを防ぐのが塗り足しです。逆に、文字やQRなどの重要情報は、端に寄せすぎないのが鉄則です。

断裁ズレで切れたら終わりなので。

印刷会社によって推奨設定が違います。

入稿前に必ず各社の入稿ガイドを確認してください。

印刷で崩れやすい要素トップ3

  • 小さすぎる文字:読みづらいし、潰れやすい
  • 細すぎる線:印刷で消えたりムラが出たりする
  • QRが小さい:読み取れないと導線が死ぬ

PDFのズレやレイアウト崩れが気になる場合は、原因と対策をまとめた記事も用意しています。

CanvaでPDFがずれる原因と印刷ずれ解消完全ガイド入門

ラクスル入稿とサイズ調整

ラクスルのような印刷サービスを使うと、ハンドメイド作家さんでもコストを抑えつつ安定品質で刷れます。

ただ、入稿でつまずくポイントはだいたい決まっていて、サイズ余白データ形式です。

ここ、最初は慣れないですよね。

私も最初は「PDF出せばOKでしょ」って思ってました。

でも、実際は「仕上がりサイズに合ってるか」「塗り足しの有無」「文字やQRの位置」「画像の荒さ」みたいなチェック項目があって、そこを外すと差し戻しになったり、最悪そのまま印刷されて事故ったりします。

特にイベント前は時間がないので、事前にチェックリスト化しておくと安心です。

入稿前に確認したいこと(目安)

  • サイズ:仕上がりサイズが合っているか
  • 余白:断裁ズレを見越して端に重要情報を置かない
  • 解像感:写真が荒くないか(拡大しすぎていないか)
  • QR:読み取れるサイズか(印刷後を想定)

サイズ調整で迷いがちなポイント

たとえばA4で作ったデザインを、勢いでA5に縮小して入稿する、みたいなことをやると、文字が一気に小さくなって読みにくくなります。

サイズを変えるなら、単純縮小ではなく、見出しの大きさや余白の取り方を“そのサイズに合わせて”作り直す方が綺麗です。

手間に見えるんですが、配布物の効果(読まれる確率)が変わるので、結局コスパがいいです。

QRコードは必ず実機テスト

特にQRコードは、デザイン上は小さくしたくなるんですが、印刷後に読めないと意味がないので、スマホでテストしてから入稿するのが安心です。

テストは「画面上で読み取れるか」だけじゃなくて、「少し離れた位置から読み取れるか」「暗めの場所でも読み取れるか」もやると本番で困りません。

QRの近くに「Instagramはこちら」「新作一覧はこちら」みたいな短い説明を添えると、読み取り率が上がりやすいですよ。

PODグッズ販売と注意点

ハンドメイドと相性がいいのが、POD(プリントオンデマンド)です。

Tシャツ、トート、ステッカーなど、在庫を持たずに展開できるのは魅力ですよね。

イベントの物販に少量だけ置いたり、オンラインで受注生産にしたり、やり方はいろいろあります。

ただし、PODは「印刷して売る」ので、素材の扱いがチラシより厳しく見られることがあります。

特に、素材を単独利用しただけのデザインになっていないか、そしてPODサービス側の利用規約で「権利保証」や「第三者権利の侵害がないこと」を求められていないかは、必ず確認してください。

ここ、見落としがちです。

サービスによっては「アップロードするデザインの権利を自分が所有している」ことを求める場合があります。

Canva素材は“所有”ではなく“ライセンス利用”の考え方になるため、条件によっては相性が悪いケースもあります。

正確な情報は公式サイトをご確認ください。

チラシとPODの違い(ざっくり)

チラシは販促物で、情報を伝えるのが主目的です。

だから素材は背景や装飾として使われやすい。

一方、PODは「デザイン自体が商品」になります。

つまり、素材が主役になりやすい構造です。

ここで素材をそのまま貼っただけ、みたいなデザインになると、単独利用・再販売の疑いが強くなります。

安全側に寄せるなら

  • 自作イラスト・自作写真・自作テキストを主役にする
  • Canva素材は補助として使い、主役にしない
  • Branded素材は商用に使わない

“自作要素”を増やすのが最強

PODで一番強いのは、あなたのオリジナル要素がはっきりしているデザインです。

たとえば、あなたのハンドレタリング(手書き文字)をスキャンして取り込む、手描きの模様をパターン化する、作品の写真を加工してグラフィック化する、など。

これって難しそうに見えますが、実は「あなたの作品づくり」と地続きなので、ハンドメイド作家さんは相性がいいです。

PODは“デザインが商品”なので、オリジナル要素が増えるほど強くなります。

そして最後に大事なことをもう一度。

規約やサービス条件は更新されることがあります。

最終的には、正確な情報は公式サイトをご確認ください。

Canvaの商用利用はどこまでか|ハンドメイドやチラシ作成のまとめ

最後に、Canva商用利用はどこまでOKか、ハンドメイドチラシでの判断を一言でまとめると、完成した販促物としてのチラシ運用は進めやすい一方で、素材の単独利用・テンプレの提供形態・Branded素材は要注意です。

ここを押さえておけば、余計に怖がらずに、でも雑に踏み抜かずに進められます。

迷ったらこのチェックだけ
  • これは「完成したチラシ」か、それとも「素材の再配布」に近いか
  • テンプレとして渡すなら、提供形態(リンク/ファイル)に制限がないか
  • 人物・ロゴ・ブランドが絡む素材を使っていないか
  • 規約変更の可能性を前提に、公式情報を確認したか

今日からできる“安全運用”の一手

私が一番おすすめしたいのは、チラシを作る前に「あなたのブランドの固定要素」を決めることです。

具体的には、メインカラー1色、サブカラー1色、見出しフォント1つ、本文フォント1つ、写真のトーン(明るめ/落ち着き/ナチュラル)を決める。

これだけで、テンプレ依存が減ってオリジナル性が上がり、素材単独利用のリスクも下がり、チラシの完成度も上がります。

いいことだらけです。

繰り返しになりますが、規約や仕様は変更される可能性があります。

正確な情報は公式サイトをご確認ください。

判断が難しいケース(商標、権利処理、販売形態の設計など)は、最終的な判断は専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

国立大学を卒業後、2022年から2025年まで地方自治体(市役所)で勤務。
行政現場での実務を通じて、「テクノロジーが人の生活を支える力」に関心を持つ。
現在はフリーライターとして、生成AI・テクノロジー・働き方・キャリアを中心に執筆中。

「専門知識をやさしく、実生活に落とし込む」
をテーマに、公的データや一次情報をもとにした記事制作を心がけています。

renをフォローする
Canva
スポンサーリンク
シェアする
renをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました